相続は不動産があると、きれいに分ける事ができないので、分割するのが厄介です。
売って現金を分けるなら良いのですが、不動産を「残したい人」と「売って現金で分けたい人」の二手に分かれると、争族(あらそうぞく)の始まりです。
不動産は価格の折り合いがつきにくく、一方は「高すぎる!」、一方は「安すぎる!」と対立しがちだからです。
残したい人がいる場合は、代償分割などの方法で調整する必要があり、非常に骨の折れる作業です。
両親が亡くなって悲しいのも束の間、揉めると、今まで仲の良かった家族がバラバラになり、当人同士では解決できなくなれば、弁護士など第三者を立てての対立へ発展します。
費用(調停・審判・弁護士費用・鑑定料など)がどんどん遺産を削っていきます。
不動産の価格に折り合いが付かなければ、不動産鑑定士に何十万円を支払い、解決すれば、持ち分の成果報酬を弁護士に支払わなければなりません。あっという間に数年(もっとかもしれません!)という月日が経ち、最終的に遺産がほとんど残らなくなってしまいます。
どんなに無駄な時間を過ごしてしまうのか…心も体もボロボロになってしまいます。
ご両親は、決して家族を分裂させるために遺産を残したわけではないのに、このような結末になってしまうのです。
映画を見ていて、もし、その時、「遺言書」があれば、次男には不動産、 残りの家族で現金を分けること。と書かれていたら、何事も揉める必要もない!被相続人が、残された家族に対しての「最後の優しさ」になるのだと思います。
私が相続診断士として強く伝えたいことは、「生前に遺言書を作成しておくことの重要性」です。
「うちは少額だから大丈夫!」「うちの子達は兄弟・姉妹が仲がいいから揉めるはずがない!」と考える家族ほど要注意です!!
財産がある家は揉めると思いがちですが、財産が少ない家庭ほど争いになりやすいのです。
なぜなら、財産がある家はきちんと「遺言書」を作成していたり、生前に相続対策をしているからです。
遺言書は、残す人の想いをつなぐものです!
後に残る家族が無用な争いに巻き込まれないよう、できるだけ早めに準備を進めることを・・・
声を大にして言いたい!!残された家族が今まで通り、笑顔でいれるように!! そんなドキッとする映画でした。