2024年12月23日
現地見学で物件の魅力を最大限にアピールする方法
一戸建て住宅を売却する際、購入希望者が物件を見学するのは非常に重要なステップです。購入者が注目するポイントを押さえ、物件の魅力を効果的に伝える工夫をしましょう。
購入希望者が注目するポイントは?
一戸建て住宅を売却する場合、多くの購入希望者が実際に物件を見学します。中には、最初の1組目でスムーズに契約が成立する場合もあれば、複数組の見学があってもなかなか成約に至らないこともあります。購入者は物件のどのような点を見ているのでしょうか?
1. 外観の印象
建物の外観は、購入希望者の第一印象を左右します。屋根や外壁の状態、特に亀裂や傷みの有無は、建物の価値に直結するポイントとなります。清掃や簡単な補修を行い、できるだけ良好な状態に整えましょう。
2. 水回りの状態
キッチン、トイレ、浴室などの水回りは、日常的に使う場所であるため、購入希望者が特に気にする部分です。水アカや汚れを取り除き、清潔で整理整頓された状態を保つことが重要です。場合によっては、小さな修理や交換を検討してみても良いでしょう。
3. 日当たりと風通し
日当たりや風通しの良さは、住み心地を大きく左右するポイントです。部屋が暗く感じる場合は、明るい色調の壁紙やカーテンを取り入れることで、空間を広く明るく見せることができます。また、庭やベランダに白砂や玉砂利を敷くことで、光を効果的に反射させる方法もあります。
4. 駐車スペース
駐車場は購入希望者にとって重要なチェックポイントです。駐車しやすさや、車のサイズに適しているかを具体的な数値で示せるよう準備しましょう。
建物以外の要素も大切
購入希望者は建物だけでなく、周辺環境やその他の要素にも注目します。例えば、家の中や周囲の「匂い」や「音」などは、現地でしか分からないポイントです。これらが購入の決め手になる場合もあるため、できる限り快適な印象を与えられるよう工夫しましょう。
また、駅やスーパーなどの利便性や、隣家との距離感などの周辺環境も注目されるポイントです。塀やフェンス、玄関アプローチの整備も、見た目の良さやセキュリティの観点から評価されます。
デメリットも正直に伝える姿勢が信頼につながる
家や周辺環境に関するデメリットは隠さずに伝えることが大切です。その上で、価格設定がその点を反映していることを丁寧に説明すれば、購入希望者も納得しやすくなります。また、デメリットが購入希望者にとってのメリットに変わるケースもあります。例えば、賑やかな立地が便利さとして評価されることや、閑静な環境が静けさを好む方にとって魅力的に映ることがあります。
不動産会社からのフィードバックを活用
見学後に不動産会社から購入希望者の感想を共有してもらうことは、売却活動を進める上で非常に役立ちます。改善できる点があれば、それを踏まえて対策を講じることも可能です。また、売却が長引く場合には、不動産会社と相談しながら価格の見直しを検討することも重要です。ただし、価格の頻繁な変更は「売れ残り感」を与えるリスクがあるため慎重に判断しましょう。
経験豊富な不動産会社の意見を取り入れることで、スムーズな売却につながる可能性が高まります。購入希望者の視点を意識しながら、丁寧な対応と適切な改善を心がけましょう。
この記事を書いた人
平手 康夫
ファイナンシャルプランナー、相続診断士、空き家マイスターを活用する不動産社長です。
お客様に満足いただけるようなご提案をモットーに日々、勉強中!